ギター文化館DIARY

ギター文化館での日々の出来事をつづった日記。その日のゲスト、お客様の声等も載せていこうと思います。

2007-12

ボリス・ガケール・コンサート

日曜日は、先週に引き続きコンサート

またまた素晴らしい演奏を聴かせて下さいました。
「ボリス・ガケール」さんのコンサートでした。
ボリス・ガケール1

ボリス・ガケールさんはベルギーのギタリストで、あのアサド兄弟の弟子、その作曲・編曲能力だけでなく、演奏能力も各地で高い評価を受けています。
あの大萩康司さんの新しいアルバムのなかで大萩さんとDuoを録音したり、ボリスさんが作曲した曲が演奏されたりしています。作曲家としても日本の福田進一さんなど様々なギタリストから高い評価を受けています。

ボリス・ガケール2

演奏会プログラムは、ボサノバの巨匠「バーデン・パウエル」や「ルイス・ボンファ」などのボサノバ・スタンダード・ナンバーから、師匠アサド兄弟の曲、ボリス・ガケール作曲の曲、はたまたリュートの巨人「シルビウス・レオポルド・ヴァイス」のリュート曲にまで、幅広く昨今聞かなかったような、素敵なプログラムでした。

作曲家や、師匠の名前を聞いても分かりますが、南米ブラジルの音楽をそのバックグラウンドに色濃く見せた内容で、その演奏を聴いてもヨーロッパの人と言うことを忘れて、きっとこの人はラテン人だと思ってしまうような演奏でした。素晴らしい・・・。

そのギターテクニックも格別でしたが、その表現力も目を見張ります。
先週のギタリスト「ササ・デバノビッチ」さんも素敵なバッハを演奏してましたが、このボリスさんが演奏する「ヴァイス」も素晴らしいものでした。

プログラムの中で「ヴァイス」だけがドイツでバロックで他のプログラムとはまるで毛色が違う様に感じますが、途中にそういったリズムが違う音楽を入れることで、逆に飽きることのない演奏会だったと思います。

しかし「オブリガード」というボリスさんの作曲した曲は、見てもすごい。
これはCDで聞くよりも、コンサート会場で見た方が良い曲ですね。もちろん音楽性が乏しいと言うことではありません。よくギターのボディーをタップすることで、パーカッションの役割をする演奏が組み込まれた楽曲はよくありますが、この曲はそんなものではありません、ギターの各所、表面板のネックそば、ブリッジそば、横板など違うタップ音が出るところを絶妙に叩き分けて、これがギターの音楽か?と思わせるほど音楽が広がっています。きっとこれは聴いているだけでは伝わらないでしょう、見なければ。
この曲を聴いて・見て、ギターという楽器の可能性が広がったように感じたのは私だけでは内と思います。それだけでも価値のあるコンサートでした。
ボリス・ガケール3

ベルギーの王立音楽院で講師も務めているので、そう頻繁に日本に来るわけには生きませんが、次来たときはまたどんなプレイを見せてくれるのか非常に楽しみです。

世界は広いな・・・と感じたコンサートでした。

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