fc2ブログ

記事一覧

あけましておめでとうございます!

 謹賀新年 
本年も宜しくお願い致します。今年も、皆さまにギター文化館の様子をお知らせしていきますので、ご愛読下さい。今年度の初めの記事として、昨年末にもお知らせしたカーノコレクションの銘器フリアン・ゴメス・ラミレス(1914年製)についてです。
       CIMG4411.jpg
          CIMG4412.jpg  CIMG4413.jpg
フリアン・ゴメス・ラミレスを試奏した佐藤純一先生のお話
スペインの有名なギター製作家でラミレスさんは多いですが、ホセ・ラミレス1世とマヌエル・ラミレスは兄弟、そしてフリアン・ゴメス・ラミレスはホセ・ラミレス1世の弟子です。フリアン・ゴメス・ラミレスはロベール・ブーシェの先生として知られていますが、そのギターがどんなものか知っている人は少ないと思います。そしてブーシェのギター製作本数が少なく、フリアン・ゴメス・ラ ミレスからブーシェの音をイメージするのは難しいし、その逆も難しいです。でも、僕はギター文化館の所有する2本のフリアン・ゴメス・ラミレスを弾くことができるし、ブーシェは4本弾いたことが あるので、この二人の製作家の作風がとても似ていることがわかりました。今回、修理が出来上がった1本はボディーサイズは19世紀ギターとトーレスの間くらいのサイズで弦長が620mmです。でもこの小さなボディーサイズならではの起音のしっかりした引き締まった音色は、ブーシェの”ブーン”という低音のイメージから 連想できる音色です。高音はトーレスにちょっぴり倍音を加えて広 がりを持たせた感じです。発音と同時にまとわりつく倍音は、低い方の倍音が豊かで、落ち着いた音色を演出します。小さめのボディーサイズ、引き締まった音色、低い倍音など、このことから想像するに、この作品はトーレスを意識した作品と言っていいでしょう。そして、”ブーン”という独特の低音と、ちょっぴり倍音が多めで広がりを持たせたあたりが、フリアン・ゴメス・ラミレスの個性といったところでしょうか。また、糸巻きが逆巻きです。これはブーシェのオリジナルも同じで逆巻きです。トーレスを意識したこと、”ブーン”という独特な低音、逆巻きの糸巻きといったことなどが、ブーシェに伝承されたのでしょうか。ブーシェは掛け替えのないギターです。でもその先生のフリアン・ゴメス・ラミレスのギターも間違いなく掛け替えのないギターです。もっと個人的な感想を書くと、ギター文化館のコレクションの中で、僕が一番好きなのはトーレスで、その次が、このフリアン・ゴメス・ラミレスです。製作家自身のイメージと実作品のピントがピタッと合った作品ではないでしょうか。





スポンサーサイト



カウンター

FC2ブログランキング

プロフィール

ギター文化館事務局

Author:ギター文化館事務局
ギター文化館・公式ブログへようこそ!

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー