子どもに人生を学ぶこともある・・・自己犠牲できる子どもたち
- 2016/09/02
- 08:48

妹をかばって亡くなった姉のジョルジアちゃん
イタリアの地震のニュースが伝えた。
とっさに自己犠牲できるのか・・・。
辟易するほどの自己欺瞞の話ばかり聞かされる昨今。
てめえくたばれ我れ繁盛
こんな中で、
ハッとさせられるニュースだった。
・・・・・・・・・・
23になる娘が小2のときのことを思い出す。
ブラジル三世の女の子・サユミちゃんが引っ越してきた。
娘の友人のみさきちゃんは、サユミちゃんとコミュニケーションを取ろうと、
100円SHOP!! で「ポルトガル語会話入門」の本を買ってきて勉強しはじめた。
まだ日本語もおぼつかないのに。
冬。サユミちゃんが遊んでいてお漏らしをした。
みさきちゃんは、公園の水道で、サユミちゃんのパンツを洗ってやった。
うちの娘は、ただボーっとそれを見ていたらしい。
「お母さん、みさきちゃんは偉いよ、私は何にもできなかった」
・・・・・・・・・・
もう一人。南の島から転校してきたリサちゃん。
リサちゃんのお母さんは離婚して、中一と小2の女の子を抱えてのアパート暮らし。パート勤務。
冬でも裸足で夏のサンダル。
お母さんは新しいボーイフレンドと夜遊び。
寝坊な中一のお姉ちゃんのために、リサちゃんは朝ごはんを作っていた。
我が家に遊びに来るたびに
「鉛筆がいっぱいあるね。消しゴムもいっぱいある。お金持ちなんだね」
娘と公園で補助輪を外して自転車練習をしているとき、リサちゃんが来た。
娘の乗る自転車の荷台を支えて「クルちゃん、がんばれ、がんばれ」
娘が転ぶといっしょに転んだ。夏のサンダルで。
「リサちゃん、おばちゃんがおさえるから大丈夫だよ」
「クルちゃんのお母さんは体が大きいから大変でしょう? 私がやる」
何度も何度も、娘にエールを送りながら、リサちゃんは娘の自転車に付き合った。
・・・・・・・・
子どもに人生を学ぶこと、ありますね。
さあ、今日も一日がんばりましょう!
IKEDA
スポンサーサイト