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國松氏の奏でる2002年製アントニオマリンの美しい音色が響き渡りました。

國松竜次ギターリサイタルが行われました。
國松①20170624

國松②2017

國松③2017

國松④2017



◇プログラム

ワルツ第4番(バリオス)
アラビア奇想曲(タレガ)
アランブラの想い出(タレガ)
ロマンサ(リョベート)
レスプエスタ(リョベート)
月光(ソル)
聖夜(ソル)
~休憩10分~
オブリビオン(ピアソラ)※
エスクアロ(ピアソラ)※
赤とんぼ(山田耕筰)※
浜辺の歌(成田為三)※
紅のタンゴ(國松竜次)
宇治川のほとり(國松竜次)
悲しみの街(國松竜次)
※國松編


曲目解説

●ワルツ第4番(バリオス)
20世紀前半、主に南米で活躍したアグスティン・バリオスはギターレパートリーとしてロマン派をカバーする重要な作曲家。100曲ほどのギターソロ曲が残されていますが、バロック調のもの、南米の民族音楽からインスピレーションを得たもの、19世紀ロマン主義のものに大別されます。今回演奏する「ワルツ第4番」は華やかで自由に展開するロマン派的作品。

●アラビア奇想曲、アランブラの想い出(タレガ)
フランシスコ・タレガはギター音楽の父、もしくはギターのショパンと称される作曲家。
「アラビア奇想曲」は東洋風な旋律の中に、アラビア建築に施される装飾アラベスクを模した細かいパッセージが挟まれながら転調を繰り返して進んでいきます。タレガはこの作品を最も気に入っていたと伝えられています。
「アランブラの想い出」はグラナダにあるアランブラ宮殿を訪れた際にインスピレーションを得て作曲されました。終始トレモロで旋律が流れていきますが、イ短調部は今となっては荒廃したこの宮殿の最も栄えた時代へ想いを馳せる部分、イ長調部はアラビア人の考える楽園を現実化した緑と噴水の豊富なヘネラリーフェの庭園を表現しているのではないかと想像します。

●月光、聖夜(ソル)
フェルナンド・ソルはギターの古典期を代表する作曲家。
「月光」は作品番号35-22の練習曲ですが美しいメロディーによりいつしかこのタイトルが定着しています。
「聖夜」は作品番号31-23の練習曲ですが、曲のイメージにより國松がこのタイトルを付けました。

●ロマンサ、レスプエスタ(リョベート)
ミゲル・リョベートは20世紀前半、世界一のギタリストと言われた作曲家兼ギタリスト。
「ロマンサ」は終始メロディーと伴奏というシンプルな作曲法ながら、複雑な和音進行により豊かな情緒を醸し出しています。原曲はハ短調部-ハ長調部の二部形式で全体を繰り返して終わりますが、ハ短調-ハ長調-ハ短調の3部形式に変更して演奏します。
「レスプエスタ」は「返答」の意。とある会で弟子に「何か弾いて」とリクエストされ、即興でこの曲を弾いたというエピソードが残っています。

●オブリビオン、エスクアロ(ピアソラ)
アストル・ピアソラはタンゴの革命者と称されるアルゼンチンの作曲家。
「オブリビオン」は「忘却」の意。84年公開のイタリア映画「エンリコ四世」のために書かれました。
「エスクアロ」は鮫の意。鮫釣りが趣味であったピアソラが、その模様を描写した音楽です。2声の近付いたり離れたりする様や上声と下声の掛け合い、リズミカルな音形と細やかな音形の対比など、鮫との格闘の場面を想像させます。

●赤とんぼ(山田耕筰)、浜辺の歌(成田為三)
20代初め頃にギターソロのために編曲した「7つの日本の歌」からの抜粋です。2曲とも自由な前奏と後奏を加え、3部形式で書かれています。

●紅のタンゴ、宇治川のほとり、悲しみの街(國松竜次)
「紅のタンゴ」はタンゴを踊る女性の深紅の衣装をイメージしたもの。スタッカートを多用した2拍子系ダンスミュージックのスタイルで書かれています。
「宇治川のほとり」は「12のトレモロvol.1」の1曲。短調部は紅葉が広がる秋の季節、長調部は太陽が燦々と降り注ぐ夏の宇治川周辺の情景が描写されています。
「悲しみの街」の前半は2005年の留学時代、バルセロナで行ったコンサートの中での即興演奏が原型になっています。後半は二十歳頃、再びギターを弾き始めた頃に作ったもの。全く別の時期に作った2つの曲ですが、二短調であることと静と動の対比になるなどの理由で続けて演奏しています。

永瀬そばで打上げ。
KUNIMATSU5.jpg
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