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サントス・Lなんです ドミンゴ・Sてそ

昨日のNHKさんが帰った後、宣言通りに銘器の弦交換をしました。
サントスとドミンゴ。
ギター文化館カーノコレクションには1924年の物と1930年のサントス・エルナンデスがあります。今回の対象は1924年のサントス、そして1923年のドミンゴ・エステソです。

弦の状態を見比べていて分かるのは、今までギター文化館に来てからも良く弾かれていた物と、それほど頻繁に弾かれてなかった物とがあるようで、あまり弾かれていない、と言うより状態の問題で、補修しなければ演奏が難しい状態のギターは弦がそのままにもかかわらず、錆び付かずに光ってます。サントスや、ドミンゴ・エステソ、ミゲル・ロドリゲスなどは、やはり「人気がある」のか弦が他のと比べて錆び付きがひどい状態です。人の手が触れた回数が違うんでしょうね。弦もクタクタになりやすいのでしょう。

使った後はきちんと、ギタークロスで拭き拭きしなければいけませんね、私なんかも結構手が脂っこいんで。

サントス・エルナンデス  ドミンゴ・エステソ


右がサントス、左がドミンゴです。

ご存じの方も多いでしょうが、現代のギターの始まりは「アントニオ・デ・トーレス」です。そしてそのギターを研究し、現代のギターへと進化させた人は「マヌエル・ラミレス」その人です。これは前にも書きました。
そして、そのマヌエルラミレスの「高弟」と言えば、この二人です。
サントスはマヌエル・ラミレスの弟子として、工房でギター作りをしてましたが、師匠の死後に独立。さらにそのサントスの死後、工房の後釜をかの「マルセロ・バルベロ」が継いで、その後を現在「アルカンヘル・フェルナンデス」が引き継いで現在もスペイン・ギターの最高峰として君臨しています。

ドミンゴ・エステソはその死後、奥様や甥っ子達が工房を引き継いで、現在の「コンデ・エルマーノス」(コンデ兄弟)に続いています。時代背景的にギターと言えば「フラメンコ」の時代で、クラシックだけでなくフラメンコギターの制作が多かったようで、現在でもその背景が引き継がれていて、フラメンコの老舗的な感じのようです。

しかし歴史があるから・・・なのか、製作家が優れていただけなのか、素晴らしい音がします。私自身はそれほど耳がよいとは思ってないし、実際にどのような音質を持っているかを具体的に聞き分けることはまだ出来ません。(>_<)
そんな私でもこのギターの良さは分かる気がします、何というか一言で言うと「深い」って感じでしょうか? ただ単に「良く鳴る」って言うだけではありませんね。なんか胸の奥にすぅっと入ってくる感じです。

銘器というのはあるんだな、と感じる瞬間です。

皆さんもギター文化館でこの感触味わいたくありませんか?
足繁く通って頂ければ、そのチャンスもきっとありますよ。


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