fc2ブログ

記事一覧

キ・セ・キ です!! ふしぎな本当のおはなし

3月3日。

10時の開館とともに、

ある外国人の男性と、そのファミリーが入館見学されました。

お話を伺ったところ、

なんと、当館所蔵マヌエル・カーノ・コレクション のマヌエル・カーノさんに、
10代の後半に、カーノさんのご自宅でギターを習ったことがあるとおっしゃるのです。
ずっとずっと、日本のどこかにあるらしいと友人から伝え聞いた「カーノ・コレクション」を探していたというのです。

話を要約します。

アイルランド生まれのトーマス・マクギンリーさん(写真右)は、
イギリス・ロンドンにいた17歳の頃、ギタリストになりたいと思っていたそうです。
或るとき、知人の紹介で、幸運にもマヌエル・カーノさんの自宅レッスンを受けることに。
(めったに一般人のレッスンはしていなかったそうです)

スペインのグラナダにある先生の家はとても美しい家で、部屋にはずらりと壁にギターが並んでいた。
初めて先生に教わった曲は、グラナダに伝わる伝統曲の一つ。まだ覚えていて弾ける…
(弾いて聴かせてくれました。哀愁の漂う小品でした)

すてきな美しいお嬢さんが二人居たのを覚えているけれど、
息子さん(ホセ・マヌエル・カーノ)さんのことは覚えていない、会っていないそうです。

結局、ギタリストになることはあきらめて、技術者になり、
今は家族と広島に住み、英会話を教えているそうです。

ロンドンの家には、マヌエル・カーノ先生のLPレコード8枚組が今もあるそうです。

随分前に、知人から「カーノのギターコレクションは、スペインにはない。日本にあるらしい」
と聞いていて、2年ほど前に英語の書物で、日本の茨城・石岡のギター文化館にある、という情報を知ったそうです。

一度訪ねてみたいと思っていたが、たまたま福島に用事があって、
家族と来たので、夕べはつくばに泊まり、今日はここ(当館〉に来たとのこと。

たまたま、午後からのミュージアムコンサートに備えて、高野行進ギタリスト来館。
カーノコレクションの「サントス・エルナンデス・1924」の音色を、本日のお土産に
トーマスファミリーにプレゼント。

4/28㊐スペシャルフリーコンサートには、マヌエル・カーノさんと親しかった、
音楽評論家の濱田滋郎先生が当館にお越しになる予定、と伝えると、
万障繰り合わせて、ぜひまた来館したい、濱田先生と、カーノ先生についてのお話をしたい、と
話していました。
(トーマスさん、お待ちしています)






当館所蔵の銘器コレクションの元の持ち主は、マエストロ・マヌエルカーノ。

マヌエル・カーノ氏は、パコ・デ・ルシアとは対極をなす、伝統的なフラメンコ奏者と伝えられています。
かのセゴビアとも友人だったと言われています。

マヌエル・カ―ノのフラメンコギターは、いわば、クラシックの影響を受けた、上品なフラメンコ奏法 と言われています。

ユーチューブ動画はこちら。
⇓   ⇓   ⇓
https://www.youtube.com/watch?v=y79CZxorLss



P1120857.jpg
長年探し続けていたカーノ・コレクションに出会えて、嬉しそうなトーマスさん。

P1120863.jpg
銘器・サントス・エルナンデス1924を弾く高野行進ギタリスト。
「インスピレーション」、「アルハンブラ宮殿の思い出」
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

カウンター

FC2ブログランキング

プロフィール

ギター文化館事務局

Author:ギター文化館事務局
ギター文化館・公式ブログへようこそ!

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー