ギター文化館DIARY

ギター文化館での日々の出来事をつづった日記。その日のゲスト、お客様の声等も載せていこうと思います。

2008-07

ふれた

昨日、2本のギターの弦交換をしました。

なぜ、2本も替えたかというと、その前に自分の「河野」の弦交換をして、その弦をさらに弦長の短い19世紀ギターなどに転用してます。

それで、自分のギターを新しい弦に替える際に、いままでこのギターに張ったことがない弦を使ってみようと思い立ち、ちょっと張りの強さを感じていた今日この頃なので、某弦メーカーの低張力弦を使って見たら、ちょっと音が気に入らなかった。

自分の爪がおかしいものと思い、いろいろ磨いているものの、やはり音が、特にアルアイレでつま弾いたときの音が「ペンペン」という感じになってしまい、どうしても直らなかった。

もしや弦のせいでは?とおもいい、ちょっともったいないけどと・・・思いつつ、いつも使っている弦にしてみると、音が戻った・・・。 この低張力弦は以前のギターに使っていた弦で、気に入ってたんですが、現在使用しているギターにはあわないんですね。

ギター文化館に来る人でも、弦にこだわる人は多いですが、やっぱり「どの弦が良い」と言うよりも「そのギターとの相性」があるんだなと思いました。中には3種類くらいメーカー・種類を混ぜて使用している人もいます。こだわりですね。

それで、結局新品弦も出てしまったので、19世紀ギターと、せっかくなので現代のプライム・ギターも替えようと思い立ちました。

今回の19世紀ギターは「デロウィー・コエル」で、特にラベルはなく、作者の名前が焼き印されてます。

デロウィー・コエル



フランスのギター製作家で、ミクレールというヴァイオリン製作の町で作られたものだそうです。裏板は今のギターと違い、1枚板で製作されています。

このころはヨーロッパ中で19世紀ギターが作られてたんですね、不思議です。音は乾いて響く、頼りないけど、透き通るような音色でした。

そして、もう一本替えたのが「イグナシオ・フレタ・エ・イーホス」プロから「弾いてみたい」との要望も高く、ギターの状態から言っても、マヌエル・カーノ師自身が気に入って弾いていたようです、他のギターに比べ比較的ゴルペの弾きキズも、塗装の汚れも割と多いギターだったので。

フレタ



杉の表面板と豊かな音量が特徴と言う感じで、感動しましたね。しばらく眠ってたにも関わらず、良く鳴ってました。

フレタはバルセロナの製作家で、ギターを作る以前はヴァイオリン・チェロ・ビオラなどの弓弦楽器を製作していて、とくにチェロ製作では有名で著名な演奏家達が使用していたそうです。

その頃でも、リュートやビウェラなどを製作していたそうですが、ギターに関してはリョベートのトーレスを参考に作製するなど、多少はギターにも関心があったようです。

その後セゴビアの演奏を聴き、感動を覚えギター製作に専念していったのだとか。
このギターは晩年の息子達との合作です。「〜エ・イーホス」は「〜と息子達」という意味。

ギターがそこにあって、その歴史を紐解くと、なんだかそこに行ったような気分になれるのは僕だけでしょうか?

むふぅ

そういえば、以前短い期間お世話になったM先生が同じくフレタを所有されてて「フレタは値段がとーっても高いから、ローンに追われて、ふれたふれたの気がふれた、っていうんだよ・・・」などと言ってたのをなぜか今思い出しました。

テーマ:(;´Д`A) - ジャンル:日記

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