ひさしぶりのアップです。
先週木曜日から、長期の休暇を頂き、実家(北海道)へ帰省していました。
パソコンが壊れて、ネット接続が出来なくなり、全くアップが出来なくなってました。
そういうときに限って、実家もインターネットやめてたりして。
まあ、そんな帰省でしたが、宣言通りにギター製作家の「小森曠(こもりひろし)」先生のお宅に訪問することが出来ました。
小森曠先生の紹介ページ

いい風景でしょ?羊蹄山という山です。まだ、山の方に行けばこのくらいの雪はありましたが、町の中は全然雪がありませんでした、今年は本当に少なかったようです。
ぼくの故郷「伊達」は北海道でも一番雪が少ない町で知られていて、環境が良いことでも有名な町です。
しかしとっても田舎の町で、札幌まで出るのに2時間半以上もかかります。
そんな田舎町にギター製作家がいるなんて思いもしなかったし、僕自身もこのような仕事をしているなんて10年前はつゆほども考えてませんでした。
だから、本物のギタ-製作家に会いに行ける、しかも自分の故郷で・・・となると、必然的にテンションがあがります。
とりあえず、電話でアポとって、3月26日の午後から出かけていきました。
以外にも、私が子供の頃よく通っていた場所にその工房はあって、驚きました。
小森先生と、しばらくお話ししていると、何となくうち解けてきたようで、先生もいろいろなことをお話ししてくれました。

工房1
ギターのこと、河野ギターのこと、ギター作りの大切なことなど様々お聞きしました。

材料置き場

表・裏・横板以外の材料置き場

修理中のギター
話は材料の見方や、扱い方、どんなギターが良いギターなのか、など多岐にわたり私自身にも非常に勉強になる、ためになるお話を聞かせて頂きました。
ギター職人になるためには、ただ「ギターが好き」というだけではなれない、それ以上に「木」が大好きな人でなければ、「木工」がとことん好きな人でなければ務まらないんです、と言う話には私も頷きました。
ギター製作するときは、製作の道具や治具を自分で作らなければならないことが多いのえ、そういったギター製作以外の木工作業も多くなる。そういった「付加的作業」にも楽しみを感じられるくらいの、「木工好き」でなければ続かないと言うことででしょう。
特に趣味で作るだけならともかく「職人(プロ)」として独り立ちするには、そのくらいでなければいけないと言うことなんですね。
いきなりやってきて「弟子にしてほしい」という方もいるそうですが、そういった方に限って、木工経験もなく、何のバックグラウンドも無しにきて「ギター作り教えてください」と言うんだそうです。
まず何でも良いので木工に没頭し、自分で様々な物を作り、工夫をして、その中で産まれる様々な疑問、質問、技術不足、材料へのこだわり、そんな思い・疑問をいっぱいもって弟子入りに来るのであれば、きっとその人は「職人」として生きていくはずである、ということなんですね。
先生自身も、昔から木工が好きで、木が好きで、いろんな物を作成して、その中で抱いていた様々な疑問を持って「河野ギター」へ修行に入って、それらは疑問はあらゆる面で瞬間的に解消されていき、技術を身につけたとおっしゃってました。
まさに職人の「至言」でした。
いろいろ話す中でこのような、とてもすてきな事も言われてました。
特に印象に残ったのは
「有能有敵無能無敵」です。
いま、いじめの問題などがある中で、そこから逃げ出すか耐えるかは個人の気持ちの問題。しかし有能であるからこそいじめられる、人と違う個性があるからいじめられるのであって、もし無能で何の役にも立たないのであれば、いじめられない、かまわれもしない、ということです。だからいじめられることは自分に個性があって、有能なんだということの証明みたいな物だからむしろ誇りに思うくらいで良いんだ。ということでした。すてきな言葉です、心に刻みました。
先生自身も、むかしの修業時代にずいぶんいじめられた、とおっしゃってました。
人という物に刻み込まれた年輪を感じました。
しわしわ、って事じゃないですよ。
アタヽ(´Д`ヽ ミ ノ´Д`)ノフタ
小森先生とギター
本当にすばらしいな時間を過ごすことが出来ました。
2時間くらいでおいとまするつもりが、4時間近くも居ることになってしまって申し訳なかったですね。
しかし今後も帰るときにはおじゃましようかと思います。
今回はこれで終わりにしますが、過ごした内容、話した内容はまだまだいっぱいありました。かききれません。
いや本当に(≧д≦*)ノ彡☆ スゲーヨッ!!
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